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【参鶏湯】土俗村

ソウル市鐘路区体府洞85-1
電話:02-737-7444
営業時間:10時~22時
地下鉄3号線「景福宮」2番出口から北上徒歩5分。


参鶏湯(サムゲタン)は、鶏の腹の中にもち米、朝鮮人参、ナツメ、栗などを詰め込み、長時間煮込んだスープで、日本でも比較的よく知られている。
滋養強壮効果があるとされ、韓国では、犬肉と並ぶ夏バテ防止の食べ物だ。

今回紹介する店は、ガイドブックなどでもよく紹介される有名店である。光化門の政府総合庁舎や各国大使館に近いため、ビジネス客も多い。また、大統領府である青瓦台からも近いため、大統領が食べに来ることもあるという。

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店舗の入り口。ローストチキンも販売しているらしく、玄関の横で焼かれていた。店内は、いくつかの個室や座敷があり、収容客数は多い。

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参鶏湯。12000ウォン。ここの参鶏湯は、スープが他店と比べてとても濃厚だ。肉も長時間の加熱で軟らかくなっている。材料は、4年生の人参、もち米、カボチャの種、黒ゴマ、くるみ、松の実、栗、ナツメ、ギンナン、ニンニク、ヒマワリの種など、多彩だ。
参鶏湯の左にあるのは人参酒。食前酒としてくうぃーと一飲みする。
メニューを見ると、参鶏湯を漆で煮込んだ漆鶏湯(オッケタン)12000ウォン、烏骨鶏の参鶏湯18000ウォンなども扱っている。

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柔らかい鶏の中から、大きな人参が出てきた。

スープまですべて飲みきると、かなりの満腹になる。
食べ終わって店を出るときに、以下のような看板を見つけた。
「当店では、創業以来(25年間)主な材料である鶏、もち米、キムチを含めたあらゆる材料はすべて国内産を使用しています。当店で心を込めて作ったものですので、安心してお召し上がり下さい」
食の安全性の問題が、世界的な関心事となっている昨今、この店でも、韓国における食の安全性の問題の一角を垣間見た気がした。
# by ttoshi32 | 2007-07-08 00:08 | 韓国の喰

【クッパ】サムベクチプ

ソウル市冠岳区新林9洞
営業時間:24時間営業
地下鉄2号線「ソウル大入口」または「新林」駅下車後、バス乗車


「クッパ」の「クッ」は韓国語でスープ、「パプ」はご飯(ライス)の意味。つまり、クッパは、実はスープとご飯のセットという意味でしかないのだ。
ライスはどの店もほとんど味が同じだが、スープの種類や味は、店ごとに異なる。ぐつぐつと煮立ったスープに最初からライスを入れる店もあるし、別々に出してくる店もある。

今回紹介するのは、大豆モヤシの入った「コンナムルクッパ」の店。大豆モヤシは、韓国ではかなりポピュラーで、食堂のおかずなんかでもよく出てくる。
この店は、メニューが「全州コンナムルクッパ」しかない。まさに専門店だ。

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店構え。道路から少し入ったところにある。

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店内の様子。24時間営業で、昼間は賑わい、深夜も客が数人入っているほどの人気店だ。

【クッパ】サムベクチプ_c0060457_16424741.jpg

全州コンナムルクッパ、4000ウォン。器の中で温められた玉子をクッパの中にかけて食べる。スープはあっさりとした魚系の味で、大豆モヤシはしゃきしゃきしている。具は、大豆モヤシのほかに、イカを薄くスライスしたものが入っており、上にネギが載せられている。また、海苔や刻んだ青唐辛子をスープの上に載せて食べることもできる。具はシンプルだが、あっさりとしていて体の中にすーーっと入っていく感じだ。
おかずは、白菜キムチ、大根葉キムチ、カクテキ、牛肉の醤油煮が付くが、ここのキムチの味は個人的に好きではない。

完食すると、十分に満腹感が味わえる。お勧めの店だ。
# by ttoshi32 | 2007-07-01 16:46 | 韓国の喰

大典会通 巻1 吏典 【取才】

【取才】[原]【講】<全て臨文にて行う。蔭子弟・録事・道流の場合は、五経(周易・書経・詩経・春秋左氏伝・礼記)のうち1経と四書(論語・孟子・中庸・大学)のうち1書を選択して試験を行う>【製述】【書籌】
【守令】【講】<四書、五経のうちから1経、大明律、経国大典。[増]これらのうち、3冊で「不通」を得た者は不合格とする。1冊で「不通」を得た者のうち、これまで2回試験を受けなかった者、2冊で「不通」を得た者のうち、これまで1回試験を受けなかった者、および3回病気で試験を受けなかった者は、3冊で「不通」を得た者とみなす>【製述】<治民方略。[続]製述は今廃止する>
【外教官】<毎年正月に行う。○年齢が40歳以上の者を試験対象とする。文科覆試の講に合格した者は、試験をせずに採用する>【講】<四書、五経のうちから3経。[続]外教官は、今廃止する>
【駅・渡丞】【書題】【講】<経国大典>【製述】<啓本、牒呈、関の中から1つ>【書籌】<楷書、行籌。[増]今廃止する>
【蔭子弟】<毎年正月に行う。○功臣および二品以上の者の子・孫・婿・弟・甥<原従功臣の場合は、子と孫のみとする>、実職三品の者の子・孫、吏曹・兵曹・都摠府・司憲府・司諫院・弘文館・部将・宣伝官に就任したことのある者の子で、年齢が20歳以上の者に試験資格を与え、採用する。録事に属することを希望する者があれば、認める>【講】<五経のうちから1経、四書のうちから1書。[補]今廃止する>
【録事】<毎年正月と七月に行う>【講】<五経のうちから1経、四書のうちから1書、大明律、経国大典>【製述】<啓本、牒呈、関の中から1つ>【書籌】<楷書、諺文、行籌>
【道流】【講】<五経のうちから1経、四書のうちから1書>【書籌】<楷書。[続]道流は、今廃止する>
【書吏】<三年ごとに、各邑の校生の中から壮年で才能の劣る者を都護府以上に2人、郡以下に1人採用する。校生がいなければ、労役を課されていない平民を補充させる。済州道および平安道・永安道の沿辺地域の各官には選定しない>【書籌】<楷書、行籌。[増]取才は、今廃止する>


☆臨文…経典を広げて文意を論じる試験方法。
☆製述…詩・賦・表・箋・疑・義・頌・銘・箴・記・対策・制・詔などを作成させる試験科目。
☆書籌…写字・楷書・行書・草書・篆書・算数などの技能を試す試験科目。
☆治民方略…民を治める方策について論述する試験。
☆外教官…地方の教授・訓導・教導の通称。
☆覆試…科挙の大科には初試、覆試、殿試まで3次にわたって試験があり、覆試は各地方で実施される初試合格者が漢城で2次試験を行い、33人を選抜する試験。
☆啓本…国王に重大事を上奏する内容の文書。
☆牒呈…下級庁が上級庁へ送達する文書。
☆関…同等級の官庁同士、あるいは上級庁が下級庁へ送付する文書。
☆行籌…算術試験。
☆校生…地方各邑の郷校の生徒。

原文
# by ttoshi32 | 2006-05-28 08:44 | 『大典会通』日本語訳

大典会通 巻1 吏典 【京衙前】【書吏】

【書吏】[原]<勤務日数が3600日になれば、堂上官が配置されている衙門では従七品で、正三品堂上官が配置されていない衙門では従八品で去官した後、駅丞・渡丞の取才に合格すれば、それらの職に任命する。任命される前までは所属官庁に勤務する。勤務の勤勉な者は、優先的に職を与え、品階を昇級させ、他官庁に異動する際には、それまでの勤務日数を通算する。○1年の両都目(6月・12月)で勤務日数が満了した者のうち、100人を去官させる。○承政院の書吏は、2日ごとに特別に1日分の勤務日数を加算し、満了後に都目を審査せずに去官させる。○弘文館の冊色書吏は、3日ごとに特別に1日分の勤務日数を加算する。
[続]勤務日数の算出と去官に関する規定は今廃止し、漢城の五部の坊民の中から採用する。各官庁で定員以上に増員した場合は、明律「制書有違律」で断罪する。○各衙門と諸官庁の書員の名称は、経国大典制定後から登場するが、今全て現存するものだけを載録した>
【宗親府】<大君に各2人、王子君に各1人、君に各1人。○6人を随庁させる。以下、同じ意味。[続]10人を随庁させる。[補]24人を随庁させる>
【議政府】<議政(正一品)・賛成(従一品)・参賛(正二品)に各1人。○14人を随庁させる。[続]15人を随庁させる。[補]26人を随庁させる>
【忠勲府】<君に各1人。○6人を随庁させる。[続]増減なし。[補]24人を随庁させる>
【中枢府】<領事(正一品)・判事(従一品)・知事(正二品)・同知事(従二品)に各1人。○6人を随庁させる。[続]5人を随庁させる>
【儀賓府】<尉に各1人。○4人を随庁させる。[続]増減なし。[補]8人を随庁させる>
【敦寧府】<領事(正一品)・判事(従一品)・知事(正二品)・同知事(従二品)に各1人。○4人を随庁させる。[続]増減なし。[補]6人を随庁させる>
【義禁府】<判事(従一品)・知事(正二品)・同知事(従二品)に各1人。○18人を随庁させる。[続]増減なし。[補]20人を随庁させる>
【吏曹】<判書(正二品)・参判(従二品)・参議(正三品)に各1人。○18人を随庁させる。[続]25人を随庁させる>
【戸曹】<判書(正二品)・参判(従二品)・参議(正三品)に各1人。○38人を随庁させる。[続]60人を随庁させる>
【礼曹】<判書(正二品)・参判(従二品)・参議(正三品)に各1人。○28人を随庁させる。[続]30人を随庁させる>
【兵曹】<判書(正二品)・参判(従二品)・参議(正三品)・参知(正三品)に各1人。○35人を随庁させる。[続]100人を随庁させる>
【刑曹】<判書(正二品)・参判(従二品)・参議(正三品)に各1人。○46人を随庁させる。[続]70人を随庁させる。[増]21人を減員し、今は49人とする>
【工曹】<判書(正二品)・参判(従二品)・参議(正三品)に各1人。○15人を随庁させる。[続]20人を随庁させる>
【都摠府】<都摠管(正二品)・副摠管(従二品)に各1人。○30人を随庁させる。[続]13人を随庁させる>
【漢城府】<判尹(正二品)・左尹・右尹(従二品)に各1人。○38人を随庁させる。[続]60人を随庁させる。[増]8人を減員し、今は52人とする。[補]53人を随庁させる>
【奎章閣】<[増]10人を随庁させる。書写は2人。さらに、承政院の六房の書吏各1人を兼任させる。[補]14人を随庁させる。書写は4人。承政院の書吏の兼任は、今廃止する>
【司憲府】<大司憲(従二品)に1人。○39人を随庁させる。[続]55人を随庁させる。[補]25人を随庁させる>
【水原府】<[補]90人を随庁させる>
【広州府】<[補]80人を随庁させる>
【開城府】<40人を随庁させる。[続]増減なし。[補]50人を随庁させる>
【江華府】<[続]40人を随庁させる。[補]50人を随庁させる>
【五衛将庁】<将(正二品)に各1人。○4人を随庁させる。[続]書員に降格し、9人を随庁させる>
【内禁衛庁】<将(従二品)に各1人。[続]書員に降格。増減はなし>
【巡庁】<左・右巡庁の2カ所に各3人。[続]書員に降格>
【兼司僕庁】<将(従二品)に各1人。[続]書員に降格。増減はなし>
【忠翊府】<6人を随庁させる。[続]増減なし。[補]忠勲府と合わせる>
【内侍府】<4人を随庁させる。[続]書員に降格し、2人を随庁させる>
【承政院】<承旨(正三品)に各1人。○22人を随庁させる。[続]25人を随庁させる>
【宣伝官庁】<2人を随庁させる。[続]書員に降格し、1人を随庁させる>
【掌隷院】<判決事(正三品)に1人。○32人を随庁させる。[続]増減なし。[増]廃止>
【尚瑞院】<4人を随庁させる。[続]書員に降格。増減はなし。[増]2人を随庁させる>
【司諫院】<大司諫(正三品)に1人。○20人を随庁させる。[続]19人を随庁させる。[補]21人を随庁させる>
【経筵】<6人を随庁させる。[増]7人を随庁させる。[補]10人を随庁させる>
【弘文館】<副提学(正三品)に1人。○12人を随庁させる。[続]22人を随庁させる。[増]15人とし、経筵と合わせて22人を随庁させる。[補]7人とし、経筵と合わせて17人を随庁させる>
【芸文館】<10人を随庁させる。[続]4人を随庁させる。[補]7人を随庁させる>
【成均館】<大司成(正三品)に1人。○10人を随庁させる。[続]21人を随庁させる。[補]28人を随庁させる>
【訓錬院】<都正(正三品)に1人。○12人を随庁させる。[続]書員に降格し、3人を随庁させる。[補]4人を随庁させる>
【承文院】<10人を随庁させる。[続]書員に降格し、8人を随庁させる。[増]書吏1人を再配置して随庁させる。[補]書員6人を随庁させる>
【通礼院】<8人を随庁させる。[続]書員に降格し、4人を随庁させる。[補]6人を随庁させる>
【奉常寺】<15人を随庁させる。[続]書員に降格。増減はなし。[補]21人を随庁させる>
【宗簿寺】<10人を随庁させる。[続]増減なし。[補]宗親府と合わせる>
【校書館】<16人を随庁させる。[続]19人とし、校書館の官吏を任命する。[増]10人を随庁させる。[補]8人を随庁させる>
【司饔院】<6人を随庁させる。[続]15人を随庁させる。[補]司饔院の官吏を任命する。増減はなし>
【内医院】<4人を随庁させる。[続]書員に降格し、20人を随庁させる。[補]23人を随庁させる>
【尚衣院】<9人を随庁させる。[続]20人を随庁させる>
【司僕寺】<15人を随庁させる。[続]20人を随庁させる。[補]30人を随庁させる>
【軍器寺】<20人を随庁させる。[続]書員に降格し、10人を随庁させる>
【内資寺】<16人を随庁させる。[続]書員に降格し、6人を随庁させる。[補]5人を随庁させる>
【内贍寺】<16人を随庁させる。[続]書員に降格し、5人を随庁させる>
【司[道+禾]寺】<15人を随庁させる。[続]書員に降格し、8人を随庁させる。[補]5人を随庁させる>
【礼賓寺】<20人を随庁させる。[続]書員に降格し、5人を随庁させる>
【司贍寺】<15人を随庁させる。[増]廃止>
【軍資監】<29人を随庁させる。[続]書員に降格し、24人を随庁させる。[補]20人を随庁させる>
【済用監】<20人を随庁させる。[続]書員に降格。増減はなし。[補]12人を随庁させる>
【繕工監】<20人を随庁させる。[続]書員に降格し、13人を随庁させる。[補]15人を随庁させる>
【司宰監】<20人を随庁させる。[続]書員に降格し、11人を随庁させる。[補]5人を随庁させる>
【掌楽院】<4人を随庁させる。[続]19とし、掌楽院の官吏を任命する>
【観象監】<6人を随庁させる。[続]書員に降格し、24人を随庁させる。[補]10人を随庁させる>
【典医監】<6人を随庁させる。[続]書員に降格し、1人を随庁させる>
【司訳院】<6人を随庁させる。[増]書員に降格し、4人を随庁させる。[補]5人を随庁させる>
【世子侍講院】<4人を随庁させる。[続]15人を随庁させる>
【宗学】<4人を随庁させる。[続]廃止>
【修城禁火司】<10人を随庁させる。[続]廃止>
【典設司】<4人を随庁させる。[続]書員に降格し、1人を随庁させる。[補]10人を随庁させる>
【典艦司】<4人を随庁させる。[続]廃止>
【豊儲倉】<10人を随庁させる。[続]廃止>
【広興倉】<10人を随庁させる。[続]書員に降格し、15人を随庁させる>
【世子翊衛司】<2人を随庁させる。[続]増減なし>
【昭格署】<10人を随庁させる。[続]廃止>
【宗廟署】<4人を随庁させる。[続]書員に降格。1人は守僕を兼任する>
【社稷署】<4人を随庁させる。[続]書員に降格し、6人を随庁させる。[増]7人を随庁させる。[補]1人を随庁させる>
【永禧殿】<[補]書員1人を置く>
【景慕宮】<[増]書員3人を置き、2人は守僕を兼任する>
【平市署】<8人を随庁させる。[続]書員に降格し、5人を随庁させる。[補]7人を随庁させる>
【司醞署】<8人を随庁させる。[続]廃止>
【義盈庫】<8人を随庁させる。[続]書員に降格し、4人を随庁させる>
【長興庫】<10人を随庁させる。[続]書員に降格し、4人を随庁させる。[補]6人を随庁させる>
【氷庫】<4人を随庁させる。[続]書員に降格し、東・西氷庫に各1人を随庁させる。[補]各2人を随庁させる>
【掌苑署】<4人を随庁させる。[続]書員に降格。増減はなし>
【司圃署】<12人を随庁させる。[続]書員に降格し、5人を随庁させる。[補]6人を随庁させる>
【養賢庫】<5人を随庁させる。[続]増減なし。[増]成均館の書吏が兼任する。[補]4人を随庁させる>
【典牲署】<8人を随庁させる。[続]書員に降格>
【司畜署】<4人を随庁させる。[続]書員に降格し、2人を随庁させる。[増]廃止>
【造紙署】<8人を随庁させる。[続]書員に降格し、2人を随庁させる>
【典獄署】<4人を随庁させる。[続]増減なし。[補]6人を随庁させる>
【瓦署】<4人を随庁させる。[続]書員に降格し、2人を随庁させる>
【帰厚署】<4人を随庁させる。[続]書員に降格し、2人を随庁させる。[増]廃止>
【四学】<各2人を随庁させる。[続]増減なし>
【五部】<各4人を随庁させる。[続]書員に降格。増減はなし>
【耆老所】<4人を随庁させる。[続]増減なし。[補]3人を随庁させる>
【恵民署】<2人を随庁させる。[続]書員に降格し、1人を随庁させる>
【活人署】<4人を随庁させる。[続]書員に降格し、東・西各1人を随庁させる>
【読書堂】<[続]2人を随庁させる>
【備辺司】<[続]16人を随庁させる。[補]議政府と合わせる>
【宣恵庁】<[続]24人を随庁させる。[補]30人を随庁させる>
【堤堰司】<[続]1人を随庁させ、備辺司の書吏が兼任する>
【経理庁】<[続]4人を随庁させる。[増]摠戎庁と合わせる>
【扈衛庁】<[続]3人を随庁させる。書員1人を置く。[補]2人を随庁させる>
【訓錬都監】<[続]22人を随庁させる。書員1人を置く。[補]書員11人を置く>
【禁衛営】<[続]11人を随庁させる。書員8人を置く。[補]13人を随庁させる。書員11人を置く>
【御営庁】<[続]11人を随庁させる。書員8人を置く。[補]12人を随庁させる。書員11人を置く>
【守禦庁】<[続]5人を随庁させる。[補]広州府と合わせる>
【摠戎庁】<[続]4人を随庁させる。[補]10人を随庁させる>
【捕盗庁】<[続]書員を左・右捕盗庁に各4人置く>
【衛将所】<[続]書員21人を置く>
【軍職庁】<[続]書員1人を置く>
【武兼庁】<[続]書員2人を置く>
【部将庁】<[続]書員2人を置く>
【守門将庁】<[続]書員2人を置く>
【四山】<[続]書員を各1人置く>
【紫門監】<[続]書員2人を置く>
【内需司】<[続]書員16人を置く>
【濬川司】<[増]5人を随庁させる。三軍門(訓練都監・禁衛営・御営庁)・兵曹・漢城府の書吏が兼任する。[補]8人を随庁させる>


☆書吏…京衙前の下級吏属。京衙前の吏属の格は、録事>書吏>書員の順。
☆冊色書吏…書籍の遺失を防止するために管理を担当する書吏。

原文
# by ttoshi32 | 2006-05-26 00:42 | 『大典会通』日本語訳

大典会通 巻1 吏典 【京衙前】【録事】

【京衙前】
【録事】[原]<議政府と中枢府に配属させる。東班の各衙門には議政府から、西班の各衙門には中枢府からそれぞれ派遣される。勤務日数が514日になれば昇級させるが、特別勤務日数は実職のある者のみに適用し、昇級はさせない。本来品階を有する者は、録事への所属を認めない。従六品で去官した後に守令の取才に合格した者は、守令の職に任命し、不合格だった者は、西班の逓児職に欠員が生じ次第、逓児職に任命する。録事として1期禄を受け、自ら影職を願い出る者は、影職を認める<影職は、官職の肩書きは持つが、実際の職務のない者をいう。兵曹も同じ>。○1年の両都目政事で宣務郎とし、勤務日数が満了した者10人を去官する。
○宗親府は、大君・王子君に各1人。
○議政府は、議政(正一品)・賛成(従一品)・参賛(正二品)に各1人。○12人を随庁させる。以下、同じ意味。
○中枢府は、領事(正一品)・判事(従一品)・知事(正二品)・同知事(従二品)に各1人。○4人を随庁させる。
○吏曹は、判書(正二品)・参判(従二品)に各1人。○6人を随庁させる。
○戸曹は、判書(正二品)・参判(従二品)に各1人。○6人を随庁させる。
○礼曹は、判書(正二品)・参判(従二品)に各1人。○7人を随庁させる。
○兵曹は、参判(従二品)に各1人。○7人を随庁させる。
○刑曹は、判書(正二品)・参判(従二品)に各1人。○6人を随庁させる。
○工曹は、判書(正二品)・参判(従二品)に各1人。○5人を随庁させる。
○五衛都摠府は、都摠管(正二品)・副摠管(従二品)に各1人。○8人を随庁させる。
○五衛の将(正二品)に各1人。
○内禁衛将(従二品)に2人。
○巡将(正三品堂上)は、左・右巡庁の2カ所に各2人。
○兼司僕将(従二品)に1人。
[続]五衛の将・内禁衛将・左右巡将・兼司僕将の録事は、全て今廃止する。○議政府の吏房の録事は、勤務日数が45カ月に達した者を東班職に選抜任用する>
[増]【議政府】<議政(正一品)・賛成(従一品)・参賛(正二品)に各1人>
【吏曹】【戸曹】【礼曹】【工曹】<各1人>
【兵曹】【刑曹】<各2人。○以上の諸司には、議政府の録事をそれぞれ派遣する。議政府の吏房と掌務には、各1人>
【中枢府】<領事に1人。前任の議政・中枢府判事に各1人。輔国崇禄大夫・中枢府知事に各1人>
【宗親府】<1人。○大君・王子君に各1人>
【敦寧府】<1人。○領事(正一品)に1人>
【忠勲府】【儀賓府】【耆老所】<各1人○以上の諸司には、中枢府の諸録事をそれぞれ派遣する。中枢府の吏房と掌務には、各1人>


☆京衙前…中央官庁に配属される吏属。
☆録事…京衙前の上級吏属。所属官庁の官員の下で実務を担当。京衙前の吏属の格は、録事>書吏>書員の順。
☆中枢府…西班正一品衙門。
☆影職…実際の職務には携わらず、肩書きのみを借りる官職。老人への特別.昇進などに用いられた。
☆随庁…当該官庁にて執務すること。

原文
# by ttoshi32 | 2006-05-08 15:37 | 『大典会通』日本語訳